【EC×SNS】楽天運営でSNS戦略が必須な理由
日々、多くの方から楽天の店舗運営に関するご相談をいただいております。今回は楽天の運営におけるSNS戦略の重要性についてお話ししたいと思います。
楽天市場は長年にわたり多くの成功を収めてきたECプラットフォームですが、競争が激化する中で、単に楽天内での運営だけでは売上を上げる事が難しくなってきています。
楽天市場に依存するだけでは、新規顧客の獲得やブランド認知度の向上に限界があります。そこで重要になるのが、SNSの活用です。
SNSは、現代の消費者が日常的に利用する重要なコミュニケーションツールであり、商品の魅力を直接伝える効果的な手段です。SNSを活用することで、楽天市場内での店舗運営にどのようなメリットがあるのか、具体的な戦略とその効果について詳しくご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください。
楽天市場内だけで売ろうするのは間違い
現在、楽天市場内だけで販売を展開しようとする店舗が非常に多く見受けられます。しかし、現代の市場環境を考慮すると、楽天市場はもはや単なる「受け皿」に過ぎないという事実を理解していない店舗が多すぎます。
確かに、楽天市場のプラットフォーム内で偶然お客様が商品に出会い、「これが欲しい!」と思って購入するケースも存在します。
しかし、実際にそのような購入行動をとるお客様の割合は全体の10~20%に過ぎません。
この現実を踏まえると、楽天市場以外のチャネルも積極的に活用する戦略が求められます。楽天市場は重要な販売チャネルの一つであることに変わりはありませんが、より広範なマーケティング戦略を展開する事が、これからの楽天店舗運用では欠かせません。
70%の人がSNSきっかけてECで商品を買っている
2020年に20~50代の女性を対象に行ったアンケートの結果では、商品購入をする際に
- インターネットで口コミを調べる:50%
- SNSで調べる:20%
という結果が出ており、
更に2024年の20~50代女性4000人へのアンケートの結果では、商品購入のきっかけがInstagramになっているという人が70%を超える結果になっています。
楽天内だけで購買検討を完結させるのは難しい
この結果から明らかなのは、直感的に商品を見つけて直接購入するユーザーが全体の約1割に過ぎないということです。
突発的な購入を促すことは非常に難易度が高いという現実があります。
10~15年前は、いわゆる楽天っぽい勢いのある囲い込みランディングページを作成し、その場で購入させるという手法が主流でした。しかし、現在ではSNSの普及とネットショップの一般化により、ユーザーのリテラシーが向上し、選択肢が増えているため、従来の手法だけでは通用しなくなってきています。
以前はモール内SEOをしっかり行い、LPを作りこみ、楽天内の広告を運用するだけで売上を上げることが、今の市場環境では、これらの方法だけでは不十分です。
ユーザーはより多くの情報を比較し、最良の選択をするための知識を持っています。そのため、楽天市場内の戦略に加えて、SNSを活用したマーケティングや他のプラットフォームを組み合わせた多角的なアプローチが必要となっています。売上アップの鍵は、変化する市場環境に柔軟に対応し、総合的な戦略を展開することが求められます。
スーパーSALE開始前の段階で8割のお客様は買う商品を決めている
以上の事を踏まえると、スーパーSALEが始まったタイミングでは8割のお客様がどこの店舗で何を買うか、を決めています。
つまり、その前までの「仕込み」が非常に重要になります。
スーパーSALE開始までの期間で、商品の認知を広め、購買の意思決定をして頂く事が売上アップには欠かせません。
SNS(Instagram)を活用して、楽天への仕込みを行う
では、具体的に「仕込み」とは何を意味するのでしょうか?
大きく分けると、行うべきことは次の二つです:
- 口コミを増やす(楽天内外で)
- Instagramを運用する
これまでお話ししてきた通り、現在Instagramはブランドの顔としての役割を果たしつつあります。
特に10代から50代、さらには60代に至るまでInstagramを活用しています。今や、公式ホームページの役割をInstagramが担っている状況になってきています。
言い換えれば、Instagramアカウントを持たないことは、公式ホームページを持たないことと同義とも言えるのです。これは現代のマーケティングにおいて非常に重要なポイントです。
Instagramを活用することで、ブランドの認知度を高め、顧客との直接的なコミュニケーションを図ることができます。また、口コミの力を活用することで、より広範な顧客層にリーチすることが可能になります。
効果的な仕込みのためには、Instagramを中心としたSNS戦略と、楽天内外での口コミ増加策を練ることが不可欠です。これにより、ブランドの信頼性を高め、持続的な成長を実現することができるのです。
補足
直接買う=指名検索の数を増やす事になるので結果として検索対策にもります。
副産物でSEO対策も出来ちゃいます。
ECに向けた「Instagram運用」の基本
先ほどもお伝えした通り、Instagramはもはや企業の公式ホームページの役割を果たしています。それでは、どのようなアカウントを作り、どのように運用すれば良いのでしょうか。
公式ホームページは、企業の基本情報、製品やサービスの紹介、企業の歴史、ビジョンやミッション、価値観やスタイルの表現、ニュースの発信、ブランドイメージの形成、FAQやお問合せなどの顧客サポートを提供する重要なツールです。この重要な役割をInstagramで再現することが必要です。
具体的には、Instagramアカウントで以下の点を意識することが重要です。
- 基本情報の提供:企業の基本情報や連絡先をプロフィールに明記します。
- 製品やサービスの紹介:投稿やストーリーズを活用して、製品やサービスの魅力を伝えます。
- 企業の歴史とビジョンの共有:長期的な視点から見た企業の歴史や将来のビジョンをストーリーズで紹介します。
- 価値観やスタイルの表現:企業の価値観やスタイルを一貫したビジュアルとメッセージで発信します。
- ニュースの発信:最新情報やイベントの告知を定期的に投稿します。
- ブランドイメージの形成:一貫したブランドイメージを持つ投稿を行い、視覚的に魅力的なフィードを構築します。
- 顧客サポートの提供:コメントやDMでの対応を迅速に行い、FAQをハイライトにまとめておくことで、顧客の疑問に応えます。
このように、Instagramを公式ホームページのように運用することで、顧客との信頼関係を築き、ブランドの認知度と信頼性を高めることができます。
まとめ
お客様がショップに訪れる前に購入を決定させるためには、戦略的なアプローチが必要です。以下のポイントを押さえて、効果的な運営を目指しましょう:
- ショップに来る前に買うことを決めさせる:お客様がショップを訪れる前に購入を決意させることが重要です。これにより、訪問者が具体的な目的を持って来店し、購入に至る可能性が高まります。
- 口コミ収集とSNS運用の重要性:口コミの力を活用することと、SNSの効果的な運用が不可欠です。楽天市場内外での口コミを増やし、InstagramなどのSNSを活用してブランドの魅力を広く伝えることが求められます。
- Instagramはショップの顔:Instagramはもはやショップの顔とも言える存在です。この事実を念頭に置き、アカウントをしっかり作りこみ、定期的に更新することが重要です。企業の基本情報、製品やサービスの紹介、ブランドイメージの形成など、公式ホームページと同様の役割を果たすよう運用しましょう。
これらのポイントを実践することで、楽天市場での成功をより確実なものにすることができます。
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