楽天SKUプロジェクトを徹底解説│レビューや検索順位は?リスクと対応策。ネクストエンジンは使える?
2023年4月以降にリリースされる予定の楽天SKUプロジェクト。
今回はSKUプロジェクトの概要、リスク、対応すべき事についてまとめました。
楽天SKUプロジェクトとは
SKU単位での商品登録・データ保持が可能になります。
検索における見つけやすさの改善や、一つの商品ページ内で入数や重さ違いなどの価格違いを表示できるようになり、今までサイズや量違いでカゴを分けていた物が統合可能となります。
SKUプロジェクトで出来るようになる事
- 価格違いを1ページで並べて提案し回遊性が向上する。
- 3軸以上のバリエーション設定が可能となる。
- 楽天サーチ上で商品のバリエーションを表現出来るようになる。
- SKU画像の活用・単価の表示(楽天サーチ上での商品の比較をより容易する。)
具体的な時期は?
移行時期・移行日は、店舗様のRMSや外部システムのご利用状況等を考慮し、2022年9月頃より順次、店舗毎に仮決定したものを通達しているとの事でした。
リリース時期参考例
例1
店舗運営にRMSのみを利用している場合(API/CSVの利用申し込みがない場合)、通達する移行時期は2023年4-5月
例2
ベンダー製品Aを利用しており、製品Aの移行可能時期が2023年7月の場合、通達する移行時期は2023年6-7月
SKU単位で設定できる主な項目
- SKU管理番号 ※新規項目
- 販売価格
- 表示価格
- 配送方法セット
- 送料
- 在庫数
- SKU画像 ※現在の項目選択肢別在庫画像
- カタログID
- SKU倉庫指定 ※新規項目
- 商品属性 ※新規項目
SKUプロジェクトで売上に関わる重要なポイント
SKUプロジェクトでレビューはどうなる?
最も気がかりなのがレビュー。カゴを統合した場合、統合元以外のカゴのレビューはどうなるのでしょうか。
ご安心下さい。レビューは引き継がれます。
引継ぎ申請を行う事で、今後はSKUごとにレビューが表示され今までのレビューは全て引き継がれる模様です。
ランキングはどうなる?
統合された商品(A)がランキングに入賞していた場合、これはそのままランキング掲載されます。
統合される側(B・C)がランキング入賞していた場合、統合後にランキングが引き継がれるかについては、楽天側に問い合わせをしましたが不明との回答でした。
統合されたあとに商品ページを残しておけばランキング掲載は継続されます。ただし残しておくのは規約違反になる可能性があるので慎重に判断をする必要があります。
ポイントやクーポンはどうなる?
ポイントはカゴごとの変倍になるので、SKUごとに異なる倍率をつける事は不可能になります。
クーポンも同様になりますが、価格条件等を付ける事でコントロール可能です。
検索順位への影響
検索順位もランキング同様になり、統合された商品の順位が引き継がれます。
統合された事による検索順位の変動については不明との回答でした。
SKUプロジェクトによって従来と変更される事と対応すべき事
商品カゴの統合
手作業かCSVで統合を行います。
A,B,Cの商品をAに統合する場合、B,Cに対してSKU用の商品管理番号を付与する事で紐づけ・統合が完了します。
今までのカゴ・商品管理番号は削除しない限り重複してしまうので、倉庫格納(もしくは削除)をおすすめします。
タグID
タグIDもこのタイミングで従来の仕組から変更される予定です。
従来7桁の数字で入力いただいた「タグID」に代わって、「商品属性」をより直接的な実際の値で登録を行う仕様になります。
現状のリリース内容から分かる事は下記の通りです。
- 色・サイズ・ブランドなどの商品の特性を表す情報は新たな入力方式が導入されます。
- 販売方法や特定サービス向けのタグIDにつきましては、売り方に合わせた柔軟性の観点から引き続きタグIDの入力となります。
まとめ│リスクと対策
以上の事から今後増える新商品についてはSKUプロジェクトに準じた対応をし、既存商品は統合後に商品を残すと規約違反になるため、一気に全商品統合を行うのではなく
- 検索上位
- ランキング掲載
に該当する商品についてはSKUの統合を行わず実装後の様子を見る事をおすすめいたします。
また、考えられるリスクは、楽天リリース以外のシステムを使用しているケースです。特に在庫連動システムを導入している場合は事前にシステム運用会社に問い合わせを行う事をお勧め致します。
注意すべきケース
- 在庫連動のシステムを使用している店舗様(ex.ネクストステージ
- 楽天が関与していない独自のシステム(ex.GoQSystem、ECTOOL、にぎわいゾウさん
※楽天から出ているシステムは影響ないとの事でした(ex.コンパス
※弊社RASSYSTEMは2022年11月現在時点の情報では影響がないとされております。
現時点で分かっている楽天SKUプロジェクトについては以上となります。
あくまでも2022年11月現在の情報のため、新たな情報が分かり次第、内容をアップデートして参ります。
SKUプロジェクトについて不明点や不安点がある方はお気軽にご相談ください。