ファッションジャンルで売上を【5%以上】伸ばすために絶対に必要な7つの事【後編】
前回はアクセスアップについて必要な事を記載しましたが、今回は2つ目のポイントである転換率についてです。
転換率の精度を磨いていけば、アクセスを上げるよりも早く売上へ直接アプローチすることが出来ます。
ファッションジャンルならではの転換率の改善方法をご紹介します。
【最重要】写真を多く用いたランディングページを強化する
転換率を+1%改善するだけで売上は劇的に伸びます。実際に試着する事が出来ないネットショップ上でのアパレル店舗の為、購入に繋げるためには他ジャンルよりも力を入れなければいけない点があります。
写真を多く用いたランディングページ
2015年あたりから、特に着用画像を多く使ったランディングページが増えはじめました。
もちろん、効果(売上)も付随し今では売れている店舗さんはアイテムを着用しているイメージ写真を多く用いてランディングページを制作している所がほとんどです。
上記の参考例のように、ターゲットの性別・年代に併せた全体のデザイン、アプローチをしっかりと踏まえて制作する事が必須条件です。
仕入れ商材の場合は、支給された素材だけでなく、モデルを起用して(スタッフでもOK)撮影し、オリジナル感を出す事で店舗のブランディングにも繋げる事が出来ます。
ただ写真を多用するだけでは効果がない
しかしながら、ただ着用写真を並べるだけではあまり効果はありません。下記の比較画像を御覧ください。
どちらも同じ写真を使用していますが、デザインがされている左側の方がしっかりとブランディングされており、圧倒的に目を惹き、視覚的にイメージが湧きやすいのが分かります。
実際にこの違いでは転換率には1~2%程の影響を及ぼします。
このように、ファッションジャンルのランディングページを制作する際にはターゲット層を踏まえ、デザイン・ブランディングをする事が非常に重要になってきます。
全商品に設置しなければ効果が薄い
併せて、全商品にランディングページを用意する事も重要なポイントです。お客様がどのページから入ってくるか、どの商品に興味を持ってくれるかは店舗側では100%はコントロールが出来ません。全商品に対してしっかりとしたランディングページの作り込みを行う事が非常に重要になって参ります。
ランディングページを全商品に対して用意した店舗様では設置前設置後で3%も転換率に差が出たとのデータもあります。
ファッションジャンルでは、試着が出来ない分、画面上で着用のイメージを伝えられるか否か、が転換率の分かれ目になってきます。
ファッションジャンルのLPポイント
- 着用写真を多く用いて、着ているイメージが湧くようにする
- 写真を並べるだけでなく、ブランディングを意識でデザインを整える
- アイテムの色味が暗くならないように、しっかりと写真を補正処理する
- ただ長いだけでなく、お客様の立場に立った構成を意識する
- お客様が気になるような部分(素材感等)は分かりやすく載せる
- 全商品に対してランディングページを用意する
カゴ周りを充実させる
ファッションジャンルの場合、サイズ切れ等が原因で離脱してしまうお客様が多くいらっしゃいます。
商品が売り切れてしまった場合や、お客様にとってのサイズや状態の問題上で購入に至れない場合、該当商品のエリア内に類似の商品を提案する事で転換に繋げる事が出来ます。
例えば、白色のカットソーのMサイズが欲しいのに、サイズが無くなってしまっていた場合、お客さんの目に入る場所に別の似たようなカットソーがあった場合、そこに飛び、購入に繋がる可能性があります。
このように、サイズ切れ等のリスクがある商品を取扱の店舗様は、類似商品をお客様の目につく箇所に設置する事が転換率上昇への有効な対策になります。
もちろん、ランディングページ同様、入り口となる商品は選べないので全商品に対策しましょう。
試着制度を導入する
近年ですと一般サービスになりますがロコンドというファッションネットショップで無料試着サービスを導入し、売上をものすごい勢いで上げている事が話題になっています。
楽天でも「試着返品無料」という制度を導入した店舗さんが売上を+50%に伸ばした事例があります。試着返品無料とは
購入後、「着てみたけれど、サイズが合わないので返品したい。」という要望に対して郵送で返品してもらい、返金にするという物になります。
意外な事に、これを導入した後、実際の返品率は全体の5%にも満たないとの事で、お客様にとって安心感を買うという面では有効なサービスになります。
ただし、中には実際に返品となるケースも発生するので店舗側でのリソースや資金面での体力勝負になります。
まとめ
ファッションジャンルでの転換率改善の要因を最も占めているのはランディングページです。
上記のポイント以外にも、2019年より実施される商品画像1枚目の白抜き規約を考慮しての制作、ページ単体ではなく、ショップ全体を見た上でのデザイン、また、リリース後の最適化等、ただランディングページを制作するだけでなく、注視しなければならない点が多々あります。
最終的な売上アップを見ると、ページ制作と言ってもモデルが着用しているコーディネートアイテムの合わせ買い推奨や、在庫切れの際の回遊性対策等、一概にランディングページ制作の範囲だけでは収まりません。
しかしながら、最優先にすべき事は「きちんとデザインされたページ」を「全商品に用意する」ことです。
ランディングページの有無で転換率は大きく変化します。もし、全ページへのランディングページ制作をされていない店舗様は、上記のチェック点を踏まえて、ランディングページを制作し、設置をする事で売上が改善される可能性が高いので、是非施策してみて下さい。
弊社でも、転換率の改善について、データに基づいた、ご提案・施策の実行を行っておりますので、お悩みがございましたらお気軽にお声がけ下さいませ。ご相談・ご提案は無料で承っております。