ネットショップ内でクリック率を上げるバナーデザインのコツ
ネットショップを運営していると、事ある毎にバナーが必要になってきます。普段なんとく、あるいは制作に追われながらバナー制作をしている方も多いかと思います。
しかし端的にお伝えするとバナーとは「1クリックさせる事で伝えたい情報にすぐにリーチさせる事ができる広告手法」です。
バナーを目にする機会が増えるほどに、無視する事にも慣れてきています。では無視されないためにはどうするべきか。効果が上がるバナーデザインを作るためにも、そもそものバナーの目的と、クリック獲得をしっかりと意識する必要があります。
バナーで商品やサービスのすべてを知ってもらう必要はなく、それはクリック後にユーザーが見るページ、いわゆるランディングページの役割となるのです。今回はクリック率を上げるバナーデザインのコツをご紹介致します。
メリハリをつける(メインとなるテキスト・画像を決める)
やってしまいがちな間違いですが情報を多く詰め込む事は効果をマイナスにしてしまいます。色々な事を伝えたい気持ちがありますが、何をメインとして伝えるのかを予め決めてからバナーを制作しましょう。
例えば上記のバナー、左は全ての情報を出来る限り盛り込んだ内容です。見せたい文言への強弱もなく、ごちゃごちゃして何が伝えたいのか分かりにくい印象になってしまいます。
対して右のバナーは「MAX30%OFF」をメインとし、テキストに強弱をつける事でメリハリを出すと同時にユーザーの目線も自然と黄色い30%OFFの文言にむかうように計算されています。
ユーザーにとってバナーは分かりやすい内容か、という事が非常に重要になります。相手に最も伝えたい内容、相手が最も興味を持つであろう内容をメインに持ってくるように意識しましょう。
【事例あり】数字を使う事でCVRアップ
具体的な数字を出すことでCVRがアップするのは有名な話ですが、バナーにも同じ事が言えます。
激安!や大特価!ではなく最大95%OFF、口コミで人気!ではなく98%の人が満足など数字をバナーに入れる事でクリック率を高める事が出来ます。実際に弊社のクライアント様のバナーを下記のように変えた所、クリック率が約18%も上昇した事がわかりました。
※施策中はバナー以外は変えず計測。広告等の露出はかけず、トップページのバナーを差し替え、商品名などの変更も行わない状態で前後を検証した結果。
具体的な数字をバナー内に挿入する事で、ユーザーが使用感のイメージやメリットを感じやすくなり、興味を持ってくれる傾向にあります。もし、具体的数字を入れられる内容があればバナーに使ってみてはいかがでしょうか。
使い回ししない
こちらも多くの店舗様が行ってしまう失敗です。例えば本セール前後のプレセールやアフターセール等の際に、本セールバナーに文言を加えるだけで使い回し等を行ってはいないでしょうか。店舗様側すれば、文言を加えたからユーザーは分かるだろう、と考えていますが、ユーザー側からしたら「代わり映えがしない、どうせ中身は同じなんでしょ」と思われてしまう可能性大です。下手すると気付いてさえもらないかもしれません。
何枚もバナーを準備するのは面倒ですが、用途によってしっかりとバナーデザインを変える事でクリック率の上昇が期待できます。
使用感がわかる写真を載せる
アパレルジャンルでしたら着用モデル画像、家具でしたら単体ではなく部屋の中に配置をした写真、ダイエット商品なら(ビフォー)アフターを連想させる写真等、ユーザーがその商品を使って、どのような事・物、ベネフィットを得られるのかを分かりやすく視覚で伝える必要があります。
写真を用いれる内容の場合は、必ずユーザーにベネフィットを伝えられる内容の物を載せましょう。
【事例あり】反則技!反対色を使う
CVRを50%以上あげる反則技が「サイトカラーとは真逆の色をベタ塗りで使用する」方法になります。
下記のようなイメージです。
緑色の小さいバナーに目が行ったのではないでしょうか。
丸井さんは落ち着いた赤色を貴重にしています。ここで反対色となる緑や青等、明らかに違和感を感じる色をベタ塗りにしたバナーを設置することで強制的にユーザーの目を引く事が可能です。そこにきちんと計算されたデザインが載っていればクリック率を上げる事が出来ます。
実際、弊社のクライアント様でこの施策を行った所、なんと53.08%もクリック率が上昇しました。
サイトイメージやブランディングを損なうというデメリットも生じますが、反則技レベルの方法です。
一定のデザインスキルは必須
上記ではクリック率を上げるバナーのコツについてご紹介致しましたが、いずれも一定のデザインスキルが前提となっております。
言うまでもありませんが、素人さんが作ったバナーと、デザイナーが作ったバナーでは中身(クリック先のメリット)が相当大きい物で無い限り、そもそものクリック率が異なります。ネットショップでバナーを用いる際は、出来るだけ専門の人が作った物を使用するよう心がけて下さい。
さいごに
今回はバナーのデザイン面について記載しましたが、クリック率で言うとデザインのコツ以外にも
- サイトの構成
- PC内でのバナー配置場所
- スマートフォンでの配置場所
- バナーを配置しやすいサイト構成になっているか
- 更新を効率よく出来るように仕組み化されているか
等を見直す事でクリック上昇を見込めます。
クリック率について焦点を当てて紹介してまいりましたが、そもそもバナーとは商品や企画へクリックをしてもう事で誘導するツールであって、その先の商品の購入含め、売上に繋げるのが最終的な目的になる事を忘れてはいけません。最終的に転換につなげ、売上を立てるためにはバナーだけでなく、ランディングページや企画ページの内容等も重要になります。
転換率に繋がるページ作成や企画立案、誘導させる為のバナー作成やメルマガ制作等、売上を上げるための戦略を練りながら、日々の作業も同時にこなして行くのはかなりの労力が掛かります。弊社では「売上アップ」を第一に、このような内容を企画・運用・検証を行う運用サポートプランの用意もございますので、お気軽にお声がけ下さい。
また、もし
- 制作したい物はあるけど、忙しくてできない
- 制作スタッフの仕事量が多くて追いつかない
- 新しくデザイナーを入れる費用や労力の余裕がない
- 制作スタッフが辞めてしまい、制作できる人がいない
- ネットショップで売れるデザインが良くわからない
等のお悩みがございましたらバナーの定額制作サービスのご用意もございますので是非ご覧くださいませ。