楽天の広告は効果測定が出来ない?自社で効果を測る方法を解説
楽天で広告を出稿された経験のある方なら「楽天の広告の効果が分らないのはおかしい!」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
楽天ではCPC広告、CPA広告、ダイナミックターゲティング広告(通常でいうリスティングの様な類)の広告以外はRMS内で効果測定レポートを出すことが出来ません。恐らく楽天内部の事情による物だと思いますが、効果測定が分らないと次も同じ広告を出稿すべきか、広告を変えるべきか、はたまた広告出稿を停止するか、が判断しづらくなってしまいます。
今回は、自社内でざっくりと広告の効果を図る簡単な方法を解説させて頂きます。
楽天広告の効果測定を自社で行う方法
リスティング系以外の広告は大きく分けて2つあります。
- 掲載系広告:ジャンルトップや企画ページに数時間~数日に渡ってバナーや商品画像が掲載される広告
- 配信系広告:楽天が配信するニュースに掲載される広告
基本的には同じ方法で解析していきますが、それぞれに分けて見て行きましょう。
楽天の掲載系広告の効果測定方法
- 広告の配信終了後、広告がかかっていた期間を明確に調べる
- RMSのカルテから日別のレポートを開く
- 広告が掛かっていた期間の合計アクセス人数・売上を調べる
- 広告が掛かっていない期間(前後10~20日程度or同月内)の合計アクセス人数・売上を調べる
- 広告が掛かっていた期間から通常時の数字を引く
- アクセス人数の差分を広告費で割る
手順を分かりやすく解説するため、今回のデータを下記の物仮定します。
1.広告配信終了後、広告がかかっていた期間を明確に調べる
下記の方法で確認が出来ます。
- RMS>広告・アフィリエイト・楽天大学>1.広告(プロモーションメニュー)
- 楽天広告の入稿・お申込み>広告購入履歴
※期間をメモしておくと再確認の手間が省けます。
2.RMSカルテから日別レポートを開く
- データ分析>2.店舗カルテ>店舗カルテ>レポート
日別レポートを選択し総売上高(P/M/S)・アクセス人数を選び、広告出稿の該当月を「含む」にし、レポート表示、詳細データを見るの順で必要データを表示させます。
3.広告が掛かっていた期間の合計アクセス人数・売上を調べる
仮に1月10日~20日で広告が掛かっていた場合、1月10日~20日のアクセス人数と総売上を全部足し、平均数値をメモしておきます。
(※詳細データの表が表示されたらドラッグしてコピーし、そのままエクセル等に貼り付けると計算がしやすくなります。)
4.広告が掛かっていない期間(前後10~20日程度or同月内)の合計アクセス人数・売上を調べる
1月1日~9日と1月11日~31日のアクセス人数と総売上を全部足し日数で割り(この場合20日なので20で割ります。)平均数値を産出し
広告が掛かっていた日数で掛けで置きます。
5.広告が掛かっていた期間から通常時の数字を引く
メモしておいた其々の期間のアクセス人数、総売上の平均数字を手順③-手順④で計算します。
6.アクセス人数の差分を広告費で割る
ここで出てきた差分をアクセス人数を広告費で割ると、ざっくりと広告でのCPCが分ります。
楽天の場合、CPC広告の単価が50円~100円となっておりますので、この数字を大幅に超える場合は、広告の見直しをお勧め致します。
また、売上の差分に対して広告の費用を商品の原価等を併せると利率も出すことが出来るので、費用対効果として貴社の商品に広告がマッチしているか否かの判断をする材料にする事が可能です。
配信系広告の効果測定方法
こちらも掲載系同様の手法で行います。ただ、配信系の広告が影響を及ぼすので配信日~2日程の期間に設定し、同様の手順で効果測定する事をお勧め致します。
まとめ
闇に包まれていると噂される楽天広告の効果ですが、今回ご紹介した方法でざっくりとした効果測定が可能です。特にクリック取得単価につきましては、広告を選ぶ大きな基準になるため、是非参考にしてみてください。
ファンクションでは楽天の店舗運用ももちろん、広告の選定・入稿・検証、結果に基づくご提案をさせて頂いております。
今迄多くの店舗様の運用に携わらせて頂きました経験より、広告だけに関わらず、売上アップに向けての様々なご提案をさせて頂き、当初月商200万円の店舗様を1000万円まで伸ばしたという実績もございます。
どんな小さな事でもご相談下さいませ。