楽天SEOはここが変わった!検索ロジック4つの評価軸と売上UPのポイント

2024年10月に、楽天市場が楽天サーチにおける検索ロジックの評価軸と検索SEOの考え方を公式に公開しました。これにより、これまで「なんとなく」で対応していた楽天SEOも、何が評価され、何が順位に影響するのかが明確になりつつあります。
楽天サーチにおける4つの評価軸を中心に、特に楽天SEOとして抑えるべきポイントを、店舗様向けにわかりやすく解説します。
楽天SEOにまだ取り組めていない方はもちろん、すでに対策中の方も、今一度「正しい方向性」を確認するきっかけにしてください。
検索順位の決め手とは?4つの評価軸と最新SEOの基本
商品情報の品質 – 「伝わる商品情報」が最重要評価ポイントに
店舗様がご登録される商品名、キャッチコピー、商品説明文、商品画像、属性情報などは、検索結果において非常に重要な評価項目です。適切な商品情報を登録すると、より多くのユーザーに商品が見つけてもらいやすくなり、検索ロジックからも高く評価されることが期待されます。
商品情報の最適化は、店舗様が積極的に取り組むことができる重要なSEO施策です。商品の情報を正確に整えることは、店舗様の成功を支える大切な基盤となります。
楽天 店舗運営Navi
楽天市場の検索結果では、商品名・キャッチコピー・商品説明文・商品画像・商品属性など、商品ページに登録された情報の質が非常に重要な評価対象となります。
これらの情報が適切に設定されているほど、検索ロジックに正しく認識され、より多くのユーザーに商品が見つけられやすくなります。
つまり、商品情報の最適化は、店舗側で自力で改善できる楽天SEOの最も重要な施策です。正確な商品情報は、検索順位アップだけでなく、転換率アップや信頼感にもつながる、店舗運営の基盤となる要素です。
商品・ショップの実績 – レビュー・対応・配送など店舗運営力がSEOにも反映
検索ワードごとに、商品クリック率や転換率等が評価され、これらのデータが検索結果に反映されます。また、レビュー情報、問い合わせ対応、配送品質など、ユーザーとの接点でのパフォーマンスも重要な実績として評価されます。これら多くの要素が、ユーザー満足度を総合的に示し、検索ロジックにおいて長期的に影響を与える要因となります。このように、検索ワードごとに見られる要素と全体的な実績として評価される要素の両方が、検索順位に反映されます。
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楽天市場では、検索順位の決定にあたって「商品そのものの魅力」だけでなく、その商品を販売している店舗の信頼性・運営力も評価対象になっています。
特に重要視されているのは、以下のようなユーザーとの接点における実績です。
- レビューの内容と評価数
- 問い合わせへの対応速度と丁寧さ
- 配送スピードと納期遵守率
- 店舗・商品ごとのクリック率や転換率
たとえば、あるキーワードでの検索に対して、同じような商品が複数並んだ場合でも、レビューが良く・問い合わせ対応が早く・配送トラブルが少ない店舗の商品の方が、より上位に表示される可能性があります。
また、実際に売上につながっている「転換率の高いキーワード」で多く購入されている商品ほど、検索結果で高く評価される傾向があります。そのため、検索ユーザーの意図と商品内容がしっかり一致しているか(キーワードの適正さ)も、非常に重要なポイントです。
つまり、楽天SEOはもはや商品ページの最適化だけでなく、店舗の運営体制の最適化でもあります。丁寧な接客と安定した配送は、顧客満足度だけでなく、検索順位にも良い影響を与えるという意識が必要です。
カスタム指標 – 特定条件で検索順位が一時的に優遇される“動的評価”
ビジネス戦略に応じて、条件を満たした商品が一時的に検索順位で優遇されることがあります。これらの施策は、特定のタイミングや条件に合わせて実施されるものです。例えば、迅速な配送が可能な商品が一時的に優遇されるケースがその一例です。これにより、特定の商品がユーザーに対してより目立つ状態で提示され、露出が一時的に向上することが期待されます。
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楽天サーチでは、基本的な評価軸とは別に、ビジネス戦略やユーザー満足度向上を目的とした「一時的な検索順位の優遇措置」が導入されています。これが「カスタム指標」と呼ばれる評価枠です。
たとえば、以下のような条件を満たす商品が対象となります。
- 迅速な配送が可能(例:翌日配送)
- キャンペーンや特定時期に設定された販促条件を満たしている
こうした条件に合致する商品は、通常よりも検索結果の上位に一時的に表示される可能性があるため、露出が増えて購買チャンスが広がります。
つまり、楽天市場がその時期に重視している取り組み(最強配送など)に対して、その仕組みを柔軟に取り入れていく店舗運営が必要となります。
規約・ガイドライン(違反点数制度) – ルール違反は検索順位に影響
楽天市場では、「違反点数制度」を導入しており、これにより商品の検索順位が影響を受ける場合があります。具体的には、違反点数が一定の基準を超えると該当商品の検索順位が下がり、改善が見られない場合には検索結果から除外される可能性があります。同制度は、より良いユーザー体験を提供し、公平な競争環境を維持するために設けられています。店舗様におかれましては、違反を避け、万が一違反が発生した場合には迅速に対応するよう努めていただくことが重要です。適切な対応をおこなうことで、検索順位の回復や検索結果への再表示が可能となります。常に違反がないように注意を払い、ユーザーに信頼される店舗運営を心がけていただきますようお願いします。
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楽天市場では、出店者が守るべき出店規約やガイドラインが定められており、これに違反した場合は「違反点数」が加算される仕組みになっています。この違反点数が一定以上に達すると、検索順位が低下し、そのまま改善されないと除外される可能性があります。
実際に、以下のような行為が検索SEOに悪影響を与えるとされています。
- 虚偽・誇大な表現(例:最安値、完全無料 などの根拠なき記載)
- 商品説明に規約違反となる画像・文言を使用
- 無許可でのレビュー誘導や評価操作
楽天の検索ロジックにおいて、「ガイドラインを遵守しているかどうか」も正式な評価軸の一つと明示されたことで、今後ますます店舗運営の“クリーンさ”が求められます。
店舗様にとって、SEO対策とは「工夫すること」だけでなく、「守ること」も含まれます。規約違反を避け、楽天のルールに沿った正しい運営を継続することが、検索順位を安定させ、長く売れ続ける店舗になるための基本です。
※取扱禁止商材・禁止行為ガイドラインは、楽天RMSにログインした状態で、下記からご覧いただけます。
https://navi-manual.faq.rakuten.net/rule/000010037
今回の楽天SEOの発表に対して、特に抑えるべき4つのポイント
楽天市場が発表した検索ロジックの内容を踏まえると、検索順位を上げるために店舗が取り組むべき優先事項が、より明確になってきました。ここでは、検索順位に大きく影響する要素の中から、特に意識して対策を取るべき4つの重要ポイントを厳選し、わかりやすく解説します。
商品・ショップの実績
楽天サーチでは、商品そのものの情報だけでなく、「どの店舗から買うか」がユーザーの満足度を左右する要素として重視されるようになっています。そのため、ショップとしての“信頼される運営”が、検索順位に影響する実績のひとつとして評価対象になっています。
ここで意識すべきポイントは次の3つです。
- 問い合わせ対応の早さ・丁寧さ
→ 回答までに時間がかかる店舗よりも、迅速に丁寧な返答をしている店舗のほうが、問い合わせ評価が高まりやすくなります。問い合わせレポートを確認して評価平均4.5点以上を目指していきましょう。 - 配送の正確性と納期遵守
→ 「◯日以内に発送」と記載されていても、実際に守られていなければ低評価につながることも。納期遵守率96%以上を保つことで、店舗全体の信頼性にも直結します。 - 継続的なレビュー獲得の姿勢
→ 継続的に高評価レビューを集めることは、楽天SEOにおいて信頼性の指標とされます。満足度の高い商品・対応を提供し、フォローメールや特典の活用で自然にレビューを促す流れを作ることが重要です。
また、レビューの評価が下がる大きな原因は「思っていたのと違う」などのギャップです。サイズ感・材質・使用感など、ユーザーが不安に感じやすい点をあらかじめ丁寧に説明しておきましょう。
これらは日々の店舗運営そのものですが、地道な“当たり前の積み重ね”が、検索SEOの土台として機能していると捉えるべきです。検索順位を上げるために、まず「問い合わせや配送で、他店舗より優れているか?」という視点で、自社の運営を見直してみましょう。
商品情報・属性情報の最適化
「何を売っているか」を正確に伝えることが、検索上位への第一歩です。楽天サーチでは、検索キーワードと商品の“情報の一致度”が評価につながります。そのため、商品名・商品説明・ディレクトリID・商品属性などすべての項目を正確に・過不足なく設定することがSEO対策の基本です。
- 関連性の高いキーワードのみを使う
→ 商品名や説明文に「検索されやすいキーワードをたくさん入れればいい」という考えは危険です。検索意図に合わないキーワードの詰め込みは逆効果で、むしろ検索評価が下がる可能性もあります。
例)靴の商品に「バッグ」「旅行」など関連性の低いワードを混ぜない - 商品名やキャッチコピーは自然にわかりやすく
→ ユーザーが検索結果で最初に目にする部分です。商品名の冒頭に訴求力のあるキーワード、後ろに商品情報に関するキーワードを設置し、簡潔かつ魅力的に伝えることが重要です。 - ジャンルIDは商品に合ったものを正確に設定
→ 楽天の検索ロジックはジャンルごとに最適化されているため、ジャンル違いの商品は本来の検索対象から外れてしまう可能性があります。商品に適したジャンルを設定しましょう。 - 商品属性(カラー、サイズ、素材など)は可能な限り正確に入力
→ ユーザーが絞り込み検索を使う際、この情報が重要なフィルターになります。未入力や誤入力があると検索対象から外れてしまう恐れがあります。
商品情報と属性情報を最適化することは、「見つけてもらえる状態」を作るための土台です。
検索順位を上げるためには、「商品がどんなもので、誰に向いていて、どんな特性があるのか」を正確に伝えることが大切です。
商品・SKU画像の最適化
楽天市場において、商品画像はユーザーのクリック率や購買意欲に大きく関わる重要な要素です。また、検索結果には表示されないSKU画像や2枚目以降の画像も大切です。楽天の検索評価軸でも、画像の見やすさ・鮮明さ・登録枚数といった項目が商品評価に影響するとされています。
- 鮮明で最適な画像サイズを使う
→ 楽天が推奨しているのは、「明るく・高解像度・正方形(700px)」の画像です。検索結果や商品一覧で最初に目にする商品画像は、クリック率に直結するため、商品全体がしっかり写っているか、文字が潰れていないかといった点に注意が必要です。
また、楽天が設けている「商品画像登録ガイドライン」も必ずチェックしておきましょう。画像判定結果が「×」になると、検索順位が下がる可能性もあります。 - SKU画像・商品画像2枚目以降の登録も忘れずに
→ 検索結果には表示されないSKU画像と2枚目以降の商品画像も、購入率や評価に大きく影響します。SKU画像は各SKUごとの画像、2枚目以降の画像は利用シーン、商品の細部、サイズ感の比較、カラーバリエーション、梱包や付属品の情報などを含めた3〜5枚以上の登録が推奨されています。
画像の最適化は、検索順位に直接影響するだけでなく、クリック率・滞在時間・転換率といったユーザー行動にも好影響を与える、非常にコスパの高いSEO施策です。今一度、画像枚数や内容・サイズを見直し、より「伝わる」商品ページづくりを意識しましょう。
最強配送の重要性 – 早く届く安心感”が検索順位にも影響する
楽天市場では現在、検索ロジックの一部として、配送スピード・確実性などの物流面での優秀さも評価対象となっています。中でも特に注目されているのが、「最強配送」の配送品質の高い商品を優遇する仕組みです。
配送品質向上制度に関するガイドラインには、「最強配送」ラベルが検索順位決定の要素のひとつに含まれており、「最強配送」ラベルを獲得した商品は、そうでない商品に比べて楽天市場内での露出が向上する可能性がある、と明記されています。
配送は、ユーザーの満足度と直結しているだけでなく、楽天が重視する評価軸のひとつでもあります。今後は「どれだけ早く、正確に届けられるか」も、検索対策の一部として意識していく必要があります。
まとめ|楽天SEOは「見せ方」と「運営力」の両立がカギ
今回ご紹介した通り、楽天の検索ロジックは年々高度化しており、単にキーワードを詰めるだけの時代は終わりを迎えています。今後は、商品情報の質や画像最適化といった“見せ方”だけでなく、レビュー・配送・問い合わせ対応といった“運営の質”そのものがSEOに直結するようになってきました。
しかし、「何をどこまで改善すればいいのかわからない」「時間がなくて手が回らない」というお声をいただくのも事実です。
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